青玉楼主人日録

仮想の古書店「青玉楼」の店主が、日々の雑感や手に入った新刊、古書の感想をつづります。

2012-01-22から1日間の記事一覧

『持ち重りする薔薇の花』 丸谷才一

いやあ、さすがに手なれたものです。こういうのを風俗小説というのでしょう。 財界や会社の人事にまつわる裏事情に始まり、企業買収のために関係者の趣味を徹底的にリサーチするやり口まで、知らなくても困らないが知っていてもいっこうに困らない、いやむし…