青玉楼主人日録

仮想の古書店「青玉楼」の店主が、日々の雑感や手に入った新刊、古書の感想をつづります。

2014-01-22から1日間の記事一覧

『最後の審判の巨匠』レオ・ペルッツ

「ウロボロスの蛇」というものがある。自分の尾を呑み込もうとする蛇を環状に描いた図像で表され「永劫回帰」や「死と再生」などの象徴として幾多の民族、宗教によって用いられている。本書を読み終えて、そのまま最初のページを繰ろうとしかけ、第一章の標…