青玉楼主人日録

仮想の古書店「青玉楼」の店主が、日々の雑感や手に入った新刊、古書の感想をつづります。

2016-03-05から1日間の記事一覧

『地図と領土』 ミシェル・ウエルベック

『素粒子』を引っさげて颯爽と登場してきたとき、評判につられて読んでみたが、セックスを前面に出した作風になじめないものを感じ、本作が邦訳されたのは知ってはいたが読まずにすませた。ところが、先ごろの『服従』の評判を聞きつけ手にとってみると、そ…