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青玉楼主人日録

仮想の古書店「青玉楼」の店主が、日々の雑感や手に入った新刊、古書の感想をつづります。

「ねえ、遊ぼうよ」

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ここのところニコは調子がいい。ご飯も食べるし薬ものむ。太りすぎだったのを反省し、カリカリも一日30グラム程度に制限している。そのせいかもしれないが、家に来た時と同じくらい、よく動き回る。後ろ肢がときどき前肢についていけなくて、絨毯に転がってしまったりもするが、別に痛む様子も見せず、すぐに立ち直って遊びつづける。

そんな様子を見ていると、もともと後ろ肢には何か障碍があっただけで、猫伝染性腹膜炎の発症を疑わなくてもいいのではないか、という気がしてくる。もし、そうならどんなにかいいのに。おもちゃを追って、夢中で走り回っている時を別にしたら、後ろ肢を引きずることもなく、普通に歩けるのだ。階段の上り下りもできるし、椅子の上にとびのることだってできる。何の問題もない。

この土曜日で薬が切れるので、病院に薬をもらいに行かなければいけないのだが、黄疸も消えたし、肝臓の数値も平常に戻っている。一昨日、嘔吐したことがあったが、その後は平気で水も飲むし、餌も食べている。薬を飲む必要があるのかどうか疑わしくなるほどだ。まあ、医者の言うことに逆らうほど強気になれないのが本当のところだが。それくらい、家に来てからニコは大変だったのだから。

昨日今日と力の入った目で僕のほうを見て誘いかけてくる。遊ぼう、というのだ。猫カフェからニコをもらってくる時に、管理人の「ばあやさん」に、いただいた「じゃらし」が、こればっかりつかって遊んでいたものだから、フェルト製の青虫状の部分から出ている尻尾に似せたキラキラテープの束がすっかり抜け落ち、哀れな様になっている。昨日、すっかり元気なニコにお留守番を頼んで夫婦で外出した折、ペットショップで、新しいおもちゃを買って帰った。帰るなり、待ち受けていたニコは、袋の端から出ているおもちゃの羽根にじゃれついた。自分のものだと知っているのだ。

独りぼっちにされてさぞおこっているだろうと思っていたのに、おみやげのおかげですっかり上機嫌なニコにほっとした。遊びに夢中になると、前肢で羽根のついたところを口にもっていって、噛みしだくので、たいていのおもちゃはすぐにぼろぼろになってしまう。ばあやさんからいただいたじゃらしは、大事なその部分がフェルトでできていて、ニコがいくら噛んでも、元の形状に復帰するところが優れものなのだ。ところが、手作りのこのおもちゃ、現在品切れで予約も不可という。仕方がないので、よく似た形状のものをいくつか買ってきて、とっかえひっかえ使っている。

ニコは、特にこだわりも見せず、どれにでも反応してくれるので、それはありがたい。そのうち、どこかでキラキラテープによく似たものを見つけたら、フェルトの後ろにくっつけて、元のおもちゃに似たものを作ってやろうと思う。