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青玉楼主人日録

仮想の古書店「青玉楼」の店主が、日々の雑感や手に入った新刊、古書の感想をつづります。

「どんな夢、見てるのかな?」

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薬はまだ、前のままだった。10日たったら、また検査だそうだ。とりあえずあと10日は、のんびりできるわけで、ニコはリラックス中。

今日は、朝から上天気で二階の寝室は南向きの窓からの陽光がさんさんと降り注いでいる。五時に起きてから六時まで、キラキラテープのかわりに黄色のタフロープを細く割いて作り直したじゃらしでいっぱい遊んだニコ。六時半に朝食を食べたあとは、一階のリビングに置いたニコ専用のクッションの上でぐっすり眠っていた。

今日は一日妻が家を空けている。ニコが眠っている間に日課の散歩に出かけることにした。十一時を過ぎると二階の部屋は暖房が要らないほど室温が上昇していた。ニコは一階で眠ったままだが、いつでも二階に来れるように居間と寝室、両方のドアにストッパーを挟んで家を出た。

十二月とは思えないほどの日差しに、帽子のつばを下げ、目深にかぶった。玄関ドアに鍵をかけてから歩き出した。コースはいつも同じである。旧街道を行き、高速道路の側道にぶつかったら側道に沿って御幸道路まで下る。私鉄の上に架かった跨線橋を渡り、御幸道路を博物館まで歩く。切通しの坂を上がったら郵便局まで歩く。昔半鐘のあった駐在所跡にできた居酒屋を右に折れると我が家はすぐそこである。半時間程度で帰ってこれる。今日のように天気のいい日は博物館の庭園によってくる。今は紅葉の真っ盛りで、カメラを手にした人を何人も見かけた。

家に帰り、居間をのぞくと案の定、もぬけの殻だ。二階に行くと妻が出掛けにシャギーのカーペットの上に敷いて置いた愛用の膝掛けの上で体を伸ばして眠っていた。日向ぼっこをするときは四肢を思いっきり伸ばすので、見ているこちらまで気がせいせいしてくる。ニコのように繁殖用に使われた子たちは、狭いケージに入れられて窮屈な思いをして暮らしてきた。家に来たら、好きなときに好きなところにいていいのだ、ということを早く覚えてほしくてドア・ストッパーをするようにしている。我慢する習慣がついていて、自分でドアをあけたり、鳴いて催促したりできないからだ。

ニコはよく眠っているので、自分の昼食の用意をする。沢庵を輪切りにし、ご飯をレンジで解凍、夕べの鯵の塩焼きを温めなおし、自家製のポテトサラダに味噌汁を添えると立派な昼食が完成した。お茶を淹れて、デザートにはチーズ・スフレを一切れ。歯を磨いてから二階に戻ると、ニコは日があたりだした妻のベッドに移動していた。毛布の肌触りが気に入ったのか、近頃では、この姿勢が好みのようだ。おなかを見せて無防備で眠っているニコを見るのはうれしい。自分から好きな場所に移動して、安心して眠っているニコを見ていられるのはうれしい。いつまでもこの平穏な日々が続くことを心から祈る。