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青玉楼主人日録

仮想の古書店「青玉楼」の店主が、日々の雑感や手に入った新刊、古書の感想をつづります。

六月に読んだ本

ひと月に15冊ということは、二日で一冊読んだことになる。書評を書くのにも時間をとられるから、実際は一日半で一冊くらいの見当になるか。後半、急いだせいか、書評があまり書けていない。一ヶ月に15冊というのはどんなものだろう。書評サイトなどを見ていると、皆さん、ものすごいペースで読書し、書評を書いておられる。速読術でもあるのかしらん、と思ってしまうほどだ。
仕事にしている人もいるから、素人の読書と比べるのもおかしいのだが。気になる作家が見つかると、つい続け読みをしてしまう。今月はイーユン・リーとオルハン・パムクが多かった。ダレルは、パムクの『黒い本』つながりだ。パナマ運河が拡張されたニュースが飛び込んできたのは、ル・カレの『パナマの仕立屋』を読んでいたとき。時々、こういうことが起きる。ユングのいうシンクロニシティだろう。『パナマの仕立屋』からはグレアム・グリーンの『ハバナの男』につながる。またいつか図書館の閉架書庫を漁ることになるのだろう。
今はカルロス・フェンテスの『テラ・ノストラ』という千ページ以上もある大冊に取り組んでいるところなので、とてもそんな余裕がない。なかなか手強いが面白くなってきたところ。読みでのある本だ。この後にはエルロイの『背信の都』上下巻が待っている。こちらも二段組で一巻四百ページをこえるが、警察小説は、スピード感があって読み出すと速い。
いわゆる文学書を読み続けていると、息抜きにミステリやスパイ小説が読みたくなる。息抜きのつもりで読んでいても、面白いと書評が書きたくなってくる。それで読書の時間が削られるのだから、あまり息抜きになっていない。もっとも仕事じゃないんだから、息をつめて読むほどのこともない。気楽にやればいいのだ。そこはありがたい。暑くなってきた。七月は何冊くらい読めるだろうか。
 
abraxasの本棚 - 2016年06月 (15作品)
白い城
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オルハン・パムク
読了日:06月21日
評価4
楽しい夜
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-
読了日:06月27日
評価4
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