青玉楼主人日録

仮想の古書店「青玉楼」の店主が、日々の雑感や手に入った新刊、古書の感想をつづります。

2010-07-01から1ヶ月間の記事一覧

ハワーズ・エンド

少し前に文庫で出た吉田健一の『文学の楽しみ』を読み返していたら、フォースターの『ハワーズ・エンド』をまだ読んでいなかったのを思い出した。この人の文章には中毒性があるらしく一度はまると他の人の文章ではものたりなくなるのだ。そういえば、イーヴ…

麦草峠

三連休の最終日。夏のお約束となった感がある麦草峠に行って来た。八ヶ岳を望むこの峠は標高二千メートルをこえる高さに位置し、鬱蒼とした原生林の中に白駒池という神秘的な池を隠している。前回は夫婦二人だけだったが、今回は長男夫妻も一緒である。往復…

シェイクスピア&カンパニー書店の優しき日々

カナダで新聞記者をしていた「僕」は、筆禍に遭い、命の危険を感じ、とるものもとりあえずパリに逃げた。たくわえも尽き、冬のパリを彷徨ううち雨に降られ、雨宿りにとある書店に飛びこんだ。ノートルダムにあるその書店こそシェイクスピア・アンド・カンパ…

絆と権力

ガルシア=マルケスとフィデル・カストロ。コロンビア出身のノーベル賞作家とキューバの最高指導者。それぞれの分野でラテンアメリカを代表する二人だが、この二人の間に特別な関係があることを、恥ずかしながらこの本を読むまで知らなかった。言われてみれ…

今日からはじめました。

以前に使っていたところが気に入っていたのですが、突然広告が入りだしたので、引っ越しを考えています。使い勝手がよければ、そのまま引っ越そうと思いますが…。