青玉楼主人日録

仮想の古書店「青玉楼」の店主が、日々の雑感や手に入った新刊、古書の感想をつづります。

2011-08-01から1ヶ月間の記事一覧

八ヶ岳鉢巻道路

昨年、一昨年とヴィーナスライン経由で麦草峠、白駒池が続いたので、今年は八ヶ岳南麓の通称「鉢巻道路」を走ることにした。中央高速を小淵沢で下り、道の駅小淵沢に隣接するホテルのレストランで昼食をとった。夏ばてなのか、年のせいか、SAや道の駅の食堂…

CD復活

前からCDを選び、気に入らないCDだとNODISCのメッセージを送ってくるCDプレイヤーだった。しかたがないので、そういう時はコンピュータを通して聞いたりしていたのだが、なにかと面倒に思っていた。ところが、せんだって長男から「液晶モニタがあるんだけど…

60000km

駐車場に車を停めたら、走行距離計がちょうど60000kmを示していた。めったにないことなので、カメラを取り出して撮影。その記録です。

近江八幡

近江八幡猛暑続きの今年の夏はどこに出かける気もしなくて、休みの日でもほとんど家から出なかった。この数日来暑さも峠を越したようでやっと外出する気になった。とはいえ、天候は不順で一日一度は雷つきの大雨に見舞われる。この日も天気予報はすぐれなか…

『韃靼の馬』

「韃靼」と書いて「タタール」と読む。モンゴルから東ヨーロッパにまたがる広い範囲をさす。「韃靼の馬」とは、有名な武帝の故事にある、一日千里を走り、血の汗を流すという大苑(フェルガーナ)の天馬「汗血馬」のことである。『遊動亭円木』で初めて出会…

ウォーターヒヤシンス

北原白秋の詩の中に出てくるウォーターヒヤシンスという花が、ホテイアオイのそれだと知ったのは何でだったか、疾うに忘れてしまった。 今年の夏もメダカの瓶に三株ほど浮かせたのだが、すぐに水面を覆いつくすほどにふえた。メダカに餌をやる水面が塞がれた…

『木曜日を左に曲がる』 片岡義男

木曜日を左に曲がる片岡 義男左右社発売日:2011-07-04ブクログでレビューを見る»洒落たタイトルである。時間と空間とがねじれた格好でくっついている。いつもながら片岡義男のスタイリストぶりは変わらない。タネを明かせば集中の一篇の題名で、「木曜日」…

『密林の語り部』 M・バルガス=リョサ

題名から、密林(セルバ)を舞台にした作品かと想像したが、ちょっとちがった。『緑の家』にも登場するインディオの酋長フムや、密林の奧にハーレムを作り上げた日本人の悪漢トゥシーア(フシーア)といった人物もちらっと名は出るのだが、『緑の家』のよう…