青玉楼主人日録

仮想の古書店「青玉楼」の店主が、日々の雑感や手に入った新刊、古書の感想をつづります。

2014-11-22から1日間の記事一覧

『献灯使』多和田葉子

これを読んで、面白かった、といったら不謹慎だと怒られるだろうか。近未来の日本を舞台にしたディストピア小説である、などと紹介すると、そこいらにあるSF小説みたいだが、震災と、それに起因する原発事故を受けた後のこの国で作家に何が書けるのか、とい…