青玉楼主人日録

仮想の古書店「青玉楼」の店主が、日々の雑感や手に入った新刊、古書の感想をつづります。

2015-03-31から1日間の記事一覧

『海の光のクレア』 エドウィージ・ダンティカ

もともとは表題作の短篇がきっかけとなってできた長篇小説。同じ町に暮らし、それぞれがどこかで関わりを持ちながら、それとは気づかない複数の人物が入れ替わり立ち替わり現われては、一つの短篇の主人公を演じてゆき、綯い合わされた幾筋もの糸が縺れあい…