青玉楼主人日録

仮想の古書店「青玉楼」の店主が、日々の雑感や手に入った新刊、古書の感想をつづります。

2016-09-16から1日間の記事一覧

『聖母の贈り物』 ウィリアム・トレヴァー

短篇小説の名手ウィリアム・トレヴァーの作品を一冊の短篇集として日本に紹介した初めての試みが、2007年刊のこの『聖母の贈り物』ではなかったか。知らないということは恐ろしいもので、初めて読んだとき、何だか嫌な人間ばかり出てくる小説だな、と感じた…