青玉楼主人日録

仮想の古書店「青玉楼」の店主が、日々の雑感や手に入った新刊、古書の感想をつづります。

2016-12-04から1日間の記事一覧

『方法異説』 アレホ・カルペンティエール

冒頭の舞台はパリ。凱旋門近くにある部屋に吊ったハンモックの上で第一執政官は眠りから覚めたところだ。昨夜、娼館でたっぷりと楽しんだせいか目覚めは遅い。身の回りの世話をしてくれるマヨララ・エルミラは<向こう(傍点三字)>に置いてきているので、…