青玉楼主人日録

仮想の古書店「青玉楼」の店主が、日々の雑感や手に入った新刊、古書の感想をつづります。

2022-01-11から1日間の記事一覧

『白の闇』ジョゼ・サラマーゴ 雨沢 泰 訳

コロナ禍で、多くの人がパンデミック小説の存在に気づいたらしく、カミュの『ペスト』が話題となったが、この小説も二十年ぶりに文庫化され、重版もかかったようだ。未知の感染症の恐怖を描いたものだが、死に至る病ではない。他にどこも悪くならず、目だけ…