青玉楼主人日録

仮想の古書店「青玉楼」の店主が、日々の雑感や手に入った新刊、古書の感想をつづります。

147でipodを聴く

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この四月に退職したのだが、ついては親睦会から1万円程度の記念品を贈る規定があるという。何か希望の品はないかと訊かれたので、少し考えてからipod nanoをもらうことにした。定価10800円が手頃だと思ったからだ。
さて、早速愛用のMac PowerBookG3を持ちだし、手持ちのCDの中から車で聴きたいと思う曲をitunesに入れた。コルトレーンとマイルス、それにjazzバラードのボーカル、後はアンプラグドのクラプトン、ストーンズ、CSN&Yあたりのごく古いところである。
さて、説明書の通りipod nanoをつなぎ、同期させようとしたが、対応しない。itunesのバージョンが古すぎるらしい。しかし、PowerBookG3のOSXでは、一番新しいバージョンはダウンロードできないという。IT機器は生ものなのだ。しかたがないので、妻のDynabookに最新のitunesをダウンロードし、もう一度CDを入れ直した。さすがに速い。半分ほどの時間で十枚ほどのCDが入ってしまった。nanoをつなぐとあっという間に同期が終わった。
同封のイヤホンで聴くとすごい音質。ネット情報によればCDプレイヤーよりipodの方がクリアな音が出るらしい。たった4センチ四方の薄板から出る音とは到底思えない。えらい時代になったものだ。
しかし、このままではただのipodでしかない。確かにいい音だが、イヤホンをしたまま出歩く趣味はない。実は、このnanoを車のCDチェンジャー代わりに使おうというのが目論見である。ナビが壊れたので現在ナビの入っていたところは納車時についていたドリンクホルダーとカードホルダー?が入っている。nanoならカードホルダーの中にすんなり収まるサイズだ。
ただ、ipodだけではカーステレオから音は出ない。音質を大事にするならCDチェンジャー用の端子からケーブルを引っぱってきて別売りの部品とつなぐ必要がある。ただ、線が外に出るのがイヤだ。そこで少し音質は悪くなるがFMトランスミッターを使うことにした。
2012年最新のipod対応のFMトランスミッターの中にはコードレスのものがある。それだとnanoのDock端子に直接つないでもnano二つ分の大きさでしかない。カードホルダー?にすっぽり収まってしまう。もちろん充電はできないので、長距離を走るときにはシガーソケットから電源をとる必要はあるが、普段使いならこれで充分である。
周波数の自動受信に少し手間取ったが、無事オートスキャン完了。さっそく鳴らしてみた。時折ノイズが入るものの、幹線道路に出ればほとんど気にならない。何よりコードレスであるので、カードホルダーを閉じたままにしておける。いったん閉じてしまえば外見上ipodから音が出てることは誰にも分からない。器具を使って、これ見よがしにipodを固定しなくていいのがうれしい。いよいよ長距離ドライブが楽しみになってきた。