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青玉楼主人日録

仮想の古書店「青玉楼」の店主が、日々の雑感や手に入った新刊、古書の感想をつづります。

「トリミング」

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ずいぶん長い間ニコのことを書かなかった。ニコは元気です。でも、いろいろあった。薬の投与を中止して、様子を見ることにしてからというもの、毎月血液検査に通院を続けていた。体重も3.5キログラムを超えることなく保っていてこちらは安心していた。

先月、もうこれで大丈夫だろうと思って、一カ月健診のときシャンプーとトリミングをしてもらえないかと電話したところ、猫についてはやっていないと言われた。この前シャンプーしたのは真菌の治療目的だったから、ということらしい。毎日コーミングはさせるのだけれど、肢の付け根のところだけは嫌がるので、そこのところがフェルト状に毛玉になっていた。

健診の前にトリマーさんが毛玉とりをしてくれて、すっかりとれたのはよかったのだが、トリマーにさせることを飼い主にさせないのは、かまいすぎるからだ、と医師に言われ、一カ月、餌をやるのとトイレの始末以外はかまうな、と言われてしまった。それでは毛玉が、というとかまわないと言う。一カ月無視していれば飼い主の言うことを聞くというのだ。

家に帰り、その日は言われるままにしたのだが、ニコは不審げに何度もこちらをうかがう。これではネグレクトと変わらず、かえってストレスをあたえてしまう。それより何より、こちらにとってもストレスが溜まる。いつも声をかけて「ニコ可愛いね」と言い合ったり、毛繕いをしたりするのが日課になっていた。犬ではないのだから飼い主の言いなりになるのがいいとこちらは思っていない。

二、三日でもとに戻ってしまった。体重管理は続けているのでダイエットフーズがなくなると病院には行っていたが、一月毎の健診はやめてしまった。暑い日が続き、ニコの毛もかなりのびてきた。ニケの時にお世話になった病院だったら猫のシャンプーもしてくれるというので、病院を変えることにした。

初回なので、猫が暴れるようだったら麻酔をかけなければならない。そのためには、当日は朝ご飯を抜くようにとのことだった。ニコは病院では実におとなしいいい子である。ニケとはそこがちがう。しかし、第一印象が肝心なので、言う通りにしたのだった。

前の晩、いつもより多めにカリカリをあげたのに、朝になったらニコはそんなこと知らないよ、とでも言いたげにミャオミャオ攻撃。食卓の上に載ったり、餌の置き場所の前に陣取ったりと懸命のアピールを続けていた。ようやくあきらめたころ時間が来たので、九時少し前にキャリーに入れて病院に向かった。

血液検査も上手に受け、問題なし。高脂血症を心配していたが、コレステロール値も標準ということで安心してニコを預け、家に戻った。正午近く、無事終わった、と電話があって迎えに行った。シャンプーもおとなしくさせたようで、麻酔も必要なかったという。3,500グラムという体重も適正で、なにも太っていないと言われた。セカンド・オピニオンの重要性をあらためて知った思いだ。

長い毛を梳いてもらったので、ニコはずいぶんすっきりした。写真で見ると分からないかもしれないが、たてがみ状の部分がカットされ、自分で毛繕いしても舌にくっついた毛が口の中まで入ってこなくなった。何より軽くなった。近ごろでは、お腹を見せて寝転がっている時、肢の付け根近くもコーミングさせてくれるようになった。くしが引っかからないので痛くないからだろう。

これが続けば、シャンプーは毎月行かなくてもいい。長毛種の猫は基本的にシャンプー嫌い。病院でも三ヶ月か半年くらいでいいと言っていた。あとは、いつまでダイエットフーズを続けるかだ。気に入っているらしいので、問題はないのだが、医師の管理の下で使用する療法食なので、切れたからといって通販などで売られている品を買う事に少しだけ抵抗がある。今回病院で一袋買ってきた。これが切れる頃、今後どうするか先生に相談しようと思っている。