青玉楼主人日録

仮想の古書店「青玉楼」の店主が、日々の雑感や手に入った新刊、古書の感想をつづります。

2010-11-01から1ヶ月間の記事一覧

『逆光』トマス・ピンチョン

前作『メイスン&ディクスン』の刊行から九年後になる2006年に発表された。原題は“Against the Day”。「the Day」には、聖書の「裁きの日」の意味が付随する。それが、何故「逆光」という邦題になるかと言えば、dayをday(light)の意味に取る用法があるか…