青玉楼主人日録

仮想の古書店「青玉楼」の店主が、日々の雑感や手に入った新刊、古書の感想をつづります。

2010-12-26から1日間の記事一覧

『話の終わり』 リディア・デイヴィス

作者自らが語るところによれば、この小説のテーマは「いなくなった男の話」だそうだ。主人公の「私」は、西海岸の町に住み、翻訳業で何とか食べている女性。巻末の著者略歴によれば、作者本人もフランス文学の翻訳者として知られる。作者自身と思われる「私…